遺伝子組み換え(GM)大豆の安全性は? ~私たちは知らない間にすでに摂取し、そして使用量は増え続けている
遺伝子組み換え大豆は、安全?
遺伝子組み換え作物についていろいろな議論がありますが、遺伝子組み換え作物の代表は、大豆です。
ですから、遺伝子組み換えについて表記がなされているものもありますが、そうでないものもあります。
表記のないものは、だいたい、遺伝子組み換えの大豆です。
遺伝子組み換えについては、厚生労働省の発表では、安全だと言い切っています。
除草剤耐性
高オレイン酸形質
の2点のみでの検査が行われていますが、安全はそこだけで測れるものなのか?という点で疑問視されています。
遺伝子組み換え作物の表示が必要ない、大豆加工食品
日本では、遺伝子組み換え作物の栽培は禁止されています。
日本のGM食品表示は8種類の農産物とその加工食品だけです。
そして、
醤油や大豆油などにも遺伝子組み換え作物の表示は必要ない
とのことです。
つまり、大豆油のほとんどは、遺伝子組み換え大豆だといっても過言ではないでしょう。
現に、もっとも油を扱っている、Jオイルミルズでは、HPにて以下のように書かれています。
(質問)
原料に遺伝子組み換え作物を使っていますか?(回答)
遺伝子組み換え作物の中で、植物油の原料となっているものは「大豆・なたね・とうもろこし・わた(綿実)」です。 当社では、国が認めたこれらの植物油の原料を、海外から輸入しています。遺伝子組み換え作物と、従来からの遺伝子組み換えではない作物とを区別せずに扱われている、「遺伝子組み換え不分別」の作物、つまり、遺伝子組換えの作物を使用しています。
なお、油脂製品中には、遺伝子を含むたん白質は全く含まれておりません。
遺伝子組み換え作物は増え続ける
優れた品種を作り出すために、植物や動物の品種を交配させる(かけあわせる)ことを、人類は古くから行ってきました。
従来の交配がは同じ種(稲と稲など)、または近縁の種(稲と麦など)同士の掛け合わせなのに対し、遺伝子組み換えでは、全く異なる遺伝子の掛け合わせが行われています。
これが倫理上、問題視されています。
たとえば、大豆と牛かもしれませんし、大豆と魚の掛け合わせかもしれません。
その仮定において、思いもよらない生物ができたり、また、長年摂取することによる人体への影響などは、測ることができないのです。
日本での栽培はされているの?
日本では遺伝子組み換え作物の栽培が禁止されているわけではないが、商業的な栽培は行われていません。
ですから、国産の農産物はみな遺伝子組み換えではない、と思って安心して食べていいのです。
ただし、大学や企業などによる実験的な栽培は各地で行われていますし、海外でも遺伝子組み換え作物の花粉は飛んでいるので、どのようにそれを防いでいくのかは難しい問題です。